71歳の恋愛小説家
仕方なく祖母に助けを求めた。
その時代電話は、まだすべての一般家庭に普及していなかったので、電車で叔父の家に行くしかなかった。
手持ちのお金では叔父宅の一つ手前の駅までしか切符が買えなかった。
加奈子は一駅手前で電車を降りて、夕方の暗い道を必死で歩いた。
道もはっきりわからなかったが、とにかく線路わきの道をひたすら歩いた記憶がある。
叔父宅に着いて、祖母の顔を見ると安心してワーッと泣き出した。
叔父夫婦はまだ帰っていなかったが、祖父母に今までの事を離すと、父親に怒って話をすると言ってとにかくお金をくれて、夕ご飯を食べさせてくれた。
その内叔母が帰ってきた。
加奈子の事を聞くと、叔父にここに引き取れるように相談しようと言ってくれたが、加奈子は学校を変わる気はないから今のままでいいと言った。
ただお金が無くなって食材を買う事もできなかったり、今日のように学校に支払わなければいけない時にお金がないのが困るのだ。
それだけ父親に言って何とかしてくれれば、今のままでいいのだと叔母や祖父母に訴えた。
父親はお金がないわけではないのだ。
きちんと稼いでいるのだから、それさえ何とかしてくれれば、加奈子は一人暮らしでも何とも思わない。
心を通じ合わせられない父親と顔を突き合わせているよりも、却って誰にも気を使うことなく暮らせて居心地がいいくらいだ。
父親は祖父母からしっかり油を搾られて、それからは毎月給料日に生活費と学校のお金と加奈子の小遣いなど必要な分をまとめて置いておくようになった。
加奈子はお金を使いすぎて月末に、すっからかんにならないように考えて家計簿も付け始めた。
その時代電話は、まだすべての一般家庭に普及していなかったので、電車で叔父の家に行くしかなかった。
手持ちのお金では叔父宅の一つ手前の駅までしか切符が買えなかった。
加奈子は一駅手前で電車を降りて、夕方の暗い道を必死で歩いた。
道もはっきりわからなかったが、とにかく線路わきの道をひたすら歩いた記憶がある。
叔父宅に着いて、祖母の顔を見ると安心してワーッと泣き出した。
叔父夫婦はまだ帰っていなかったが、祖父母に今までの事を離すと、父親に怒って話をすると言ってとにかくお金をくれて、夕ご飯を食べさせてくれた。
その内叔母が帰ってきた。
加奈子の事を聞くと、叔父にここに引き取れるように相談しようと言ってくれたが、加奈子は学校を変わる気はないから今のままでいいと言った。
ただお金が無くなって食材を買う事もできなかったり、今日のように学校に支払わなければいけない時にお金がないのが困るのだ。
それだけ父親に言って何とかしてくれれば、今のままでいいのだと叔母や祖父母に訴えた。
父親はお金がないわけではないのだ。
きちんと稼いでいるのだから、それさえ何とかしてくれれば、加奈子は一人暮らしでも何とも思わない。
心を通じ合わせられない父親と顔を突き合わせているよりも、却って誰にも気を使うことなく暮らせて居心地がいいくらいだ。
父親は祖父母からしっかり油を搾られて、それからは毎月給料日に生活費と学校のお金と加奈子の小遣いなど必要な分をまとめて置いておくようになった。
加奈子はお金を使いすぎて月末に、すっからかんにならないように考えて家計簿も付け始めた。