タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 大学三年生のお姉さん。今日は授業がないという。
 リビングで観ていたドラマの続きに戻っていった。

 ご両親は今日も、お仕事でいない。
 社会人のお兄さんもいるけれど、一人暮らしをしている。

 足音がうるさくないように気をつけて、二階の一番奥へ。

 扉を開けると、オレンジっぽい香りがした。
 最近買ったばかりの芳香剤らしい。

 可愛い。

 本棚に手を伸ばし、彼のお気に入りの少年漫画を借りる。
 前回は五巻まで読んだから、今日は六巻から。

 ベッドの縁へ控えめに腰をおろし、読み始めた。
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