あやかしと宇宙防衛隊
(あの強さをすごいと思った。憧れた。スペードさんや、スート特殊小隊の人は今日もきっとエイリアンと戦ってる……)

イヅナはもう一度薙刀を握り締める。もうその手は震えていなかった。ツヤの表情が和らぐ。

「……いい顔になったじゃねぇか」

「私は一階を見て回ります。ツヤさんは二階をお願いします」

そう言い、イヅナは廃墟の中へと足を踏み入れる。一気に温度が下がったような感覚がした。

(すごく荒れてるわね……)

足元にはガラスや瓦礫らしきものが散乱している。慎重にイヅナは進んでいく。

周りを見れば、病院が経営されていた時に使用していたのであろうテーブルや棚がそのまま残っている。それらをイヅナが横目で見ながら進んでいると、背後から視線を感じた。

(妖!?)

イヅナは薙刀を構えながら振り返る。そこに立っていたのは、白衣を着た一人の男性だった。歳は、アレス騎士団団長であるギルベルト・エーデルシュタインと同じくらいに見える。
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