あやかしと宇宙防衛隊
「すみません。少しお話よろしいですか?ラニアケア宇宙防衛隊です」

スペードが月人家族に話しかけると、子どもが目を輝かせる。父親と母親は戸惑っている様子だったが、スペードは子どもたちに訊ねた。

「君たちが見た船について教えてくれないかな?」

子どもたちは楽しそうに話し始めた。船はこの木星の未開拓地で見かけたという。船が着陸し、中から男性が出てきたが、子どもたちの両親の姿を確認すると去って行ったそうだ。

「写真撮ったんだ!見て見て〜!」

子どもの一人が月で開発されたカメラを取り出し、写真をスペードに見せる。その船を目にした瞬間、スペードは確信した。

(この船に、ハートたちはいるんだ!)

船の側面には、文字が書かれている。月語でも、火星などで使われている言語でもない。地球で使われている英語だった。

Pluto。

ただそれだけが書かれていた。

(確証はない。でも、確証を探している時間もきっとない。ならーーー)

スペードは、耳につけられた無線機に触れた。
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