【偽】カップルですが、本当の恋を教えてください
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圧巻のライブ終了後。
アイドルとバンドでは相違点が多いけど、参考にしたくなるような演出がたくさんあった。
あぁ、本当にファンが大切で、ファンを喜ばせたいんだなぁ、と感動する。
「じゃあ、裏の方に行きましょう」
弾が余韻に浸っている中、スッと立ち上がった佐伯さんが関係者用の扉から出て行った。
私たちも佐伯さんに続き、そのまま案内された控室に向かう。
「しばらくしたらもう一度来るので、少々お待ちください」
「はい」
控室には『Echoly 様』というカードが入っていて、準備満タンなLUXEONさんに、いっそ笑みが浮かんだ。
「すごかったね」
「顔も性格もよくて、歌とダンスも上手いとかどうなってるの」
「俺らもビジュアルで攻めてみる?」
「ハマらなかったら地獄の展開すぎる」
まわりと遮断されると、みんな次々に話し出して、葛なんて完璧なLUXEONに頭を抱えていた。
「琥太郎さんバク宙してたね」
「アイドルっていうかプロダンサーだね」
「絹亜さんのアカペラ鳥肌立ったね」
「歌手デビューできそうだね」
衝撃がすごすぎて、表面上のことしか感想が言えなくレ、メンバーも同じように返す。
同じアーティストとしてなにか他とは違う感想が言えたらよかったんだけど、すごいものを目にすると人間は何も言えなくなってしまうらしい。

しばらくボーっとしていると、ふいに控室の扉がノックされた。
「はーい」
「LUXEONです」
「どうぞ~お疲れ様でした!すごかったです~!」
ライブの衣裳からラフナ私服に着替えたLUXEONさんが入って来て、嬉しそうに会釈する。
「もう、来てくれて嬉しいです~!」
「冬貴さん、ウインクしてくれましたよね!アイドルって感じでした!」
「あはは、ありがとうございます!」
わちゃわちゃとするEcholyとLUXEONさん・・・でもその輪から少しだけ抜けてる人が2人。
片方は佐伯さんで、ちょいちょいと手招きをすると、緊張したように付いてきてくれた。
そのまま控室を出ると、佐伯さんに連れられたもう1人もついてくる。
人がいないところまで歩き、立ち止まると佐伯さんが口を開いた。
「えっと・・・市姫さん、」
「応援してます」
「・・・え?」
「2人のこと・・・私、応援してます」
私の言葉でピンと来たのか、もう1人・・・月葵さんが、佐伯さんを見る。
月葵さんは初対面から今日まで、私にあまり近寄らなかった。
さっきも、女の私がいる輪には入ろうとしなかった。
それはきっと・・・。
「お付き合い、されてるんですよね?・・・きっと、お子さんもいらっしゃる」
佐伯さんという、大切な女性がいるから。
私がそう言うと、そこまで分かっていたのかと言わんばかりの表情で、月葵さんがこちらを見つめてくる。
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