経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
 そして二人でホテルの部屋に戻ってきた。さっき部屋に入った時は荷物を置いただけでよく見なかったけれど、司が取ってくれた部屋は広くて綺麗だった。シティホテルという事もあるのかもしれないけれど、部屋での時間も心地よく過ごせるように作られているのが良く分かる。少なくとも寝るだけの部屋には見えない。

 う…うーーーん…。と、綾音は不安げにきょろきょろと部屋を見回してから振り返った。そして、こっちを見ていないと良いなと思った司と目が合う。その司は楽しそうに笑った。

「何?」

「…」

 そう聞かれても何も答えられない。でも、心の中で苦悩した。

 この部屋、絶対に高いよね? 今までの流れから考えるとここも全額が払うって言われそうだけど、せめて半分だけでも出させて貰えないかな。支払いどうするんだろう。現金ならチェックアウトの時に金額見られるかもしれないけど、ネット決済されちゃってたら金額も分からない。どうしよう。やっぱり、流石にここまでは出して貰い過ぎだよ。でも、賭けても良いって言われると……うーーーん。
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