経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
総会まで残り二週間。暑さを感じることもある日が増えてきた頃。
経営企画の面々と社長は会議室で重い空気に沈んでいた。それぞれの前にA4の用紙が数枚、ホチキスで止められて置いてある。事前に手に入れた質疑応答集を、各自それぞれ読み込んではきていた。暗記して、その内容なら完璧に答えられるようになるまで。
因みに、経営企画部のメンバーにこの場での業務は与えられていなかった。株主総会の回答主体は社長だ。それを導ける立場にも無い。資料も、わざわざ欲しいと声を上げて貰ったものだ。必死に時間を捻出して、司の仕事を見たいと直談判した。自分達の仕事がどこで活きるのか、どんな風に組み込まれるのか、司が何を考えているのか、この後何が必要なのか、何が起こるのが、知りたい。知ればもっと濃い仕事ができる。自分達も上に行ける。今経験しなければ二度と手に入らないかもしれないものを飲み込めるだけ飲みこもうと必死だった。
けれどそんな向上心は、会議室で重い沈黙に押し潰されそうになっていた。これをする、させる、それが途轍もなく難しく厳しい。傍から見ているだけでも、もしも自分がどちらかの立場だったらと想像するだけで息が詰まりそうになった。自分はもしもあの域に辿り着いたとして、これをすることができるのか。
司は彼等が恐れていたその壁を、一つずつ登れる形に変えていく。
経営企画の面々と社長は会議室で重い空気に沈んでいた。それぞれの前にA4の用紙が数枚、ホチキスで止められて置いてある。事前に手に入れた質疑応答集を、各自それぞれ読み込んではきていた。暗記して、その内容なら完璧に答えられるようになるまで。
因みに、経営企画部のメンバーにこの場での業務は与えられていなかった。株主総会の回答主体は社長だ。それを導ける立場にも無い。資料も、わざわざ欲しいと声を上げて貰ったものだ。必死に時間を捻出して、司の仕事を見たいと直談判した。自分達の仕事がどこで活きるのか、どんな風に組み込まれるのか、司が何を考えているのか、この後何が必要なのか、何が起こるのが、知りたい。知ればもっと濃い仕事ができる。自分達も上に行ける。今経験しなければ二度と手に入らないかもしれないものを飲み込めるだけ飲みこもうと必死だった。
けれどそんな向上心は、会議室で重い沈黙に押し潰されそうになっていた。これをする、させる、それが途轍もなく難しく厳しい。傍から見ているだけでも、もしも自分がどちらかの立場だったらと想像するだけで息が詰まりそうになった。自分はもしもあの域に辿り着いたとして、これをすることができるのか。
司は彼等が恐れていたその壁を、一つずつ登れる形に変えていく。