経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
 CFOは一瞬驚いた様に目を丸くした後、小さく頷いた。

「それは供給能力そのもののリスクについてお尋ねでしょうか。それとも、需要が拡大した場合にどこまで成長余地があるのかをご確認されたいということでしょうか?」

 投資家は少し驚いたように目を上げた。そして柔らかく頷く。少なくとも質問を勝手に解釈せず、確認しようとしたことを拒む様子はなかった。

「はい、その点です。どこまで伸びしろがあるのかを確認したいです」

 司は小さく頷き、CFOに視線を戻した。竹田は小さく息を吐いた。これは助かった。

「現状の設備では一定の余力があります。ただ、需要の伸び方によっては追加投資が必要になります。その判断は受注状況と投資回収性を見ながら行います」

 CFOのその回答に、相手は満足そうに頷いた。質問の意図が明確になったことで会話は自然に流れ始めた。
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