経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
ピッ。と、社員証を翳した音を聞きながらエントランスを足早に歩く。立ち止まるべきだったけれど、どうしても止まれなくてそのままスマホを耳に当てた。今まで考えようとしなくても脳裏に映っていた数字や言葉が消えてなくなる。代わりに自分の中に溢れたもの。今まで自分が何をしていたか振り返って手が震えた。
「…綾ちゃん?」
スマホから聞こえてきた声に泣きそうになった。この声を聞くのは半年振りだ。その間、僅かも思う余裕が無かった。自分に怒りさえ覚えるけれど、それ以上に不安だった。少し驚いたような綾音の声に構わず呟いた。
「今どこ? …会えない?」
そう言ったら、ほんの僅かに沈黙が訪れる。そしてすぐに了承の返事が返ってきた。ほっとした。それからすぐに混乱する。この後どうしよう。どこで会えば。
「今どこにいるの?」
聞いたら司の自宅に近い、大きな駅にいるらしい。そこで何をしているかなんて考えずに呟いた。
「じゃあ、俺の部屋に来て。あと三十分くらいで着くから、駅で待ち合わせしよう」
分かった…。と、綾音の声が聞こえたスマホを握り締めて駅に走った。
「…綾ちゃん?」
スマホから聞こえてきた声に泣きそうになった。この声を聞くのは半年振りだ。その間、僅かも思う余裕が無かった。自分に怒りさえ覚えるけれど、それ以上に不安だった。少し驚いたような綾音の声に構わず呟いた。
「今どこ? …会えない?」
そう言ったら、ほんの僅かに沈黙が訪れる。そしてすぐに了承の返事が返ってきた。ほっとした。それからすぐに混乱する。この後どうしよう。どこで会えば。
「今どこにいるの?」
聞いたら司の自宅に近い、大きな駅にいるらしい。そこで何をしているかなんて考えずに呟いた。
「じゃあ、俺の部屋に来て。あと三十分くらいで着くから、駅で待ち合わせしよう」
分かった…。と、綾音の声が聞こえたスマホを握り締めて駅に走った。
