経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
現在、この会社のPBRは1倍を下回っている。市場は、この会社が持つ資産に見合うだけの価値を将来生み出せるとは見ていない。その評価を覆すためにIRを変えた。だから今度は、会社の価値を自分達の言葉で証明しなければならない。それは分かっている。けれどどうすれば良いのかは全く分からない。
経営企画部は途方に暮れていた。今まで凪の水面しか走ったことのない人間達で、荒波の航海をどう乗り切ればいいのか。乗り越えられるであろう船があっても、それをどうやって動かせばいい? IR担当は株主対応経験がない。技術部門は技術説明はできても投資家向け説明ができない。財務部門は数字を出せるが未来予測は苦手。経営企画は調整役だったため戦略を作った経験がない。
しんと静まり返った会議室に、一人の声が聞こえてきた。
「…どうすれば良いですか。すいませんが経験が乏しくてぴんときません」
経営企画部の竹田だ。入社四年目の彼は司の指導役でもある。今まで作業に追われるばかりで、正直この状況を理解できないし成す術がない。入ってきた後輩は優秀過ぎることもあり、別の意味で彼の心の内を上司は心配してもいた。
その言葉にCFOは頷いた。そういう仕事をさせていなかった。させることができなかった。だからその疑問を想像していたし、経営陣として受け止める準備もできている。
経営企画部は途方に暮れていた。今まで凪の水面しか走ったことのない人間達で、荒波の航海をどう乗り切ればいいのか。乗り越えられるであろう船があっても、それをどうやって動かせばいい? IR担当は株主対応経験がない。技術部門は技術説明はできても投資家向け説明ができない。財務部門は数字を出せるが未来予測は苦手。経営企画は調整役だったため戦略を作った経験がない。
しんと静まり返った会議室に、一人の声が聞こえてきた。
「…どうすれば良いですか。すいませんが経験が乏しくてぴんときません」
経営企画部の竹田だ。入社四年目の彼は司の指導役でもある。今まで作業に追われるばかりで、正直この状況を理解できないし成す術がない。入ってきた後輩は優秀過ぎることもあり、別の意味で彼の心の内を上司は心配してもいた。
その言葉にCFOは頷いた。そういう仕事をさせていなかった。させることができなかった。だからその疑問を想像していたし、経営陣として受け止める準備もできている。