よそ見なんてしてません!…たぶん。〜クールな外科医の独占欲が止まりません〜
「っ!」
それは!
それは今ここで掘り下げないでいただきたい!
「和田」
「はい?」
「暇なの?」
「え?」
「暇なら田辺さんの採血結果、もう一回確認して」
「あ、はい」
「あと、術後の患者全部回ってきて」
「全部!?」
「何か問題ある?」
「……ないです」
しょんぼりと肩を落とした和田先生が、パソコンへ向かっていく。
…………。
残された私と、須波先生。
気まずい。
ものすごく気まずい。
「あの……先生」
「何」
「怒ってます?」
「別に」
即答。
でも、なんとなく目が合わない。
…………もしかして。
「先生」
「何」
「嫉妬してます?」
ピタッと、須波先生の動きが止まった。
ゆっくりと私を見る。
「してない」
「…………ですよね」
ですよね!
なんだ。
ほんの少しだけ期待した自分が恥ずかしい。
先生が私に嫉妬するなんて、そう簡単にないよね。
こういうことにも、きっと慣れてるだろうし。