よそ見なんてしてません!…たぶん。〜クールな外科医の独占欲が止まりません〜

 食事を終えて店を出る。

 車に乗り込み、先生がエンジンをかけた。

 「白石」

 「はい?」

 「明日休み?」

 「はい。休みです」

 「俺も」

 「そうなんですね」

 それは嬉しい。

 先生もゆっくりできるんだ。

 そんなことを考えていると、

 「じゃあ」

 先生がこっちを向いた。

 「うち来る?」

 …………。

 …………。

 え。

 「…………家?」

 「うん」

 「先生の?」

 「他に誰の家行くんだよ」

 いや、そうなんですけど!

 え。

 須波先生の家。

 つまり。

 そういうこと……。

 …………。

 えぇぇぇー

 待って待って待って。

 心の準備が。

 「嫌?」

 「い、嫌じゃないです!」

 食い気味に答えてしまった。

 先生が小さく笑う。

 「じゃ、行くか」

 「…………はい」
< 24 / 33 >

この作品をシェア

pagetop