よそ見なんてしてません!…たぶん。〜クールな外科医の独占欲が止まりません〜

 「結構高いな、87って」

 「いや、その……」

 先生が背もたれに体を預けながら、私を見る。

 「俺は?」

 「え?」

 「何点?」

 …………。

 まさか。

 先生が。

 あの超絶クールな須波先生が。

 腕の点数を気にしてる……!?

 「もちろん、100点です!」

 「即答だな」

 「だって先生の前腕は完璧ですもん!」

 先生の眉がわずかに動いた。

 …………あれ?

 「前腕は?」

 「え?」

 「俺じゃなくて。前腕が100点?」

 「…………」

 なんだろう。

 いつもと違う。

 先生の声は淡々としているのに。

 どこか拗ねてるような……。

 「先生……」

 「何」

 「もしかして、本当に嫉妬してました?」

 「…………」

 先生が黙る。

 「昼間はしてないって――」

 「した」

 「え?」

 思わず瞬きをする。

 「してたんですか?」

 「してた」

 「…………」

 なんだろう。

 嬉しい。

 ものすごく、嬉しい!

 思わず両手で口元を覆う。

 普段超絶クールな先生が、めちゃくちゃ可愛く見える。

 口元が緩みに緩んでしまうと、

 「嬉しそうな顔すんな」

 「だ、だって……嬉しいですもん」

 「白石」

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