墨入り男子は溺愛上手。

4 別視点




加羅視点






"表"に俺の居場所は、ない。



『ウラハウラニイキロ』



祖父は常々、そう言っていた



だから学校では喋らなくなった



多分、クラスメイトからは扱いずらいと
思われてる


別に構わない



だけど。



最近、おかしい。自分が。
 



例えば、今。



男子をフった女子に声を掛けていること



「モテるんだね。錦さん」



彼女は一般的にとてもモテる部類らしい



隣の席になってから、何故か関わりを持った



「見てたのっ?」



珍しく驚いてる。



「なんで、断ったの?」



ただ、気になっただけだった。



けど、錦さんは……




なぜか顔を曇らせた。



「私、には。愛される資格なんて、ないから」



普段からは想像がつかないほど、
小さな声だった。



――――――君も、こっち側なの?



聞け、なかった。



錦さんは顔に笑顔なんか貼り付けて。



誤魔化すように笑った。



そんなの。



――――――――君には似合わないよ。




「なんてね!私には、みやっていう
親友がいるから「嘘。」


「苦しそうだよ。錦さん」



錦さんは一瞬。



顔をくしゃっと歪ませた。



瞳が潤んでる。



そして、泣きそうな声で、



「苦じぃ、よぉ、、、、。」




彼女は泣き顔を見られたくなかったのか、
すぐ校門を出て行った。



なんで、頼らないの?



君には親友も家族もいるはずだ。



本当に、不思議な子だ。



この時はただ純粋にそう思った。





錦 琥珀という人物が俺に大きな影響を。



及ぼすとは思わなかったから。







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