S系策士に豹変した元恋人御曹司の独占愛が甘すぎる
「ん、んん……っ」
突然のことに驚き、目を見開いたまま固まってしまう。最初はなにが起こっているのかよくわからなくて、身体に力が入った状態で動けなくなってしまう。
薄目を開けて紗夜の表情を確認してくる和季にも、この困惑は十分伝わっているはずだ。しかし彼は唇を離すどころか、紗夜をさらに追い詰めるよう体重をかけてくる。
和季の拘束から逃れるためにソファの上で身を捩ると、薄く開いた唇の隙間から強引に舌を挿し込まれる。その温度とやわらかさに紗夜の全身がびくん、と激しく反応する。
「ふぁっ……」
ぬるりとした熱の塊が口内を撫でながら、さらに奥まで侵入してくる。
どんどん深まるキスに焦った紗夜は、和季から逃れようと懸命に腕を動かした。だが細身でありながらしっかりと筋肉がついた和季に上から体重をかけられれば、簡単に抜け出せるはずがない。
紗夜の背中が、ふかふかのソファの中へどんどん沈んでいく。
「んぅ……ぁ……」
熱くやわらかい舌が口内を這い回る感覚に、背中がぞくぞくと痺れ始める。その甘やかな感覚に淡い期待感が生まれるが、それ以上に息が苦しいと感じてしまう。