S系策士に豹変した元恋人御曹司の独占愛が甘すぎる

◆◇◆


 ――週明け、月曜日。

 表面上はいつもの仕事を淡々とこなしていた紗夜だが、実は今日一日、下腹部に残る違和感と密かに格闘し続けていた。

(うぅ……まだお腹がムズムズする……)

 本気を出した和季があんなにもすごいと思わなかった。

 体力があり余っているのか何回しても疲れないし、紗夜が知らないことはなんでも丁寧に教えてくれるし、紗夜自身よりも紗夜の身体のことを知っているのではないかと思うほど、心地のよい快感ばかりを与えてくれる。

 疲れた紗夜が『少し休ませてください』と訴えると一応は腰を振るのを止めてくれるが、肌を撫でる指先はゆるやかに動き続けるので結局その気にさせられて、またいつの間にか深く抱き合ってしまう。

 そんなことを土曜の夕方から日曜の夜までずっと繰り返していたせいか、月曜になってもまだ身体の中に和季が入っている気がして、どうにも落ち着かない一日だった。

(だめだめ! しっかりしなきゃ……!)

 正式に辞令が発表されるのはまだ少し先だが、実際はあと三週間で和季が経理部から人事部へ異動することが決まっている。

 後輩として和季と共有できる時間はもう残りわずかなので、彼を安心して送り出すためにも、今夜で体調を整えて明日からはしゃきっと仕事に励みたい。

 と、意気込んだ矢先に、ふと自身の小さなミスに気づく。

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