S系策士に豹変した元恋人御曹司の独占愛が甘すぎる
再び和季と目が合うと、にこりと微笑んだ彼が紗夜に愛の言葉を与えてくれる。
「これで、紗夜は俺のものだ」と――
◆◇◆
連続で達して体力を使い果たしたせいか、全身の力が一気に抜けてしまい、和季の腕の中へ崩れ落ちそうになる。
だが気力でどうにか踏ん張ると、まだまだ余裕があるらしい和季の首に腕を伸ばして顔の傍までにじり寄る。
「わたしも……」
「ん?」
疲れて寝落ち寸前の紗夜が和季の耳元でぽつりと呟くと、首を傾げた彼が優しい微笑みを向けてくれる。
いつもの笑顔にまたときめいてしまう紗夜だが、自身の中に秘めた願望は素直に和季へ伝えたい、と思った。だから勇気を出して、先ほどから考えていたことを口にする。
「和季さんに、あと……つけたい、です……」
「!」
紗夜の望みを耳にした和季が、目をまん丸にして動きを止める。
「あ、あの……」
驚きがありありと浮かんだ表情を目にすると『もしかして、女性から望んではいけないものなのかも』と感じたが、どうやらそうではないらしい。
ただ、和季にとっては少し意外だったようで。
「はぁ……どうしてこんなに可愛いんだろうな、紗夜は」
ため息とともに手を伸ばした和季が、再び紗夜の腰に腕を回して、そこにぎゅっと力を込めてくる。