S系策士に豹変した元恋人御曹司の独占愛が甘すぎる
「感じてるんだな……可愛い」
紗夜の表情を観察した和季が、穏やかな声で微笑む。先ほどまで纏っていた怒りのオーラはいつの間にか薄まっており、紗夜の顔を覗き込んでくる表情はやけに楽しそうだった。
「すげえイイ表情してる」
「! ちが……います……!」
和季の視線から逃れるために懸命に顔を隠そうとする紗夜だが、上にのしかかられて、さらに震えながら涙目で訴えたところで、和季が素直に納得するはずがない。
紗夜の否定は「そうか」とあっさり聞き流され、そのままじっくりと胸を愛撫されて、身体中に口づけられて、さらにもっと際どいところにも触れられて――……
――あっという間に、限界を迎えてしまった。
「はぁ……はあ……ぁ」
急激に増した快感を放出した直後は、全身から力が抜け切ってしまいすぐには動かせない。
くたりと弛緩したまま肩で息をしていると、上から覆いかぶさってきた和季が紗夜の身体を突然ぎゅっと抱きしめてきた。
「この声も、表情も、反応も。……全部、俺のものだ」
「! か、かずきさ……」
「誰にも触らせたくないし、誰にも見せたくない」
和季が独占欲をあらわに紗夜の所有権を主張する。紗夜に言い聞かせるように――紗夜に快感を与える権利と、それにより得られる反応のすべてが自分のものだと宣言するように、耳の中へ直接語りかけてくる。