マッチングした相手は片想いの社長でした
テーブルには簡単な朝食を並べてある。

春樹さんが少し驚いた顔をした。

「美味しそう」

「本当? 簡単なものだけど」

向かい合って座ると、春樹さんが一口食べる。

なんだか落ち着かない。

昨日は春樹さんがチャーハンを作ってくれた。

今日は私の番。

「うん、美味しい」

「よかった」

思わず笑顔になる。

すると春樹さんが食事を続けながら、何気ない口調で聞いてきた。

「この後、時間ある?」

「うん。どうしたの?」

春樹さんは立ち上がると、置いてあった鞄から何かを取り出した。

二枚の映画のチケット。

「映画のチケット貰ったんだ」

「どれ?」

パンフレットを手に取る。

「あ、この映画」

「なに? 人気なの?」
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