マッチングした相手は片想いの社長でした
「そうだ。夜、食べて帰ろう」

「いいね」

せっかく仙台まで来たんだし。

そう考えた瞬間、食べたいものが浮かんだ。

私は右手を挙げる。

「仙台って言ったら牛タン」

「よし、食べに行こう」

二人で牛タンのお店を探した。

店に入り、向かい合って座る。

「何にする?」

「迷わず牛タン定食でしょ」

「あはは、やっぱり?」

しばらくすると、二人分の牛タン定食が運ばれてきた。

「美味しそう」

「いただきます」

一口食べる。

「うん、美味しい」

思わず笑顔になった私を見て、涼太君も微笑んだ。

けれど少しして、涼太君の表情が変わった。

「なあ、聞いてもいい?」

「なに?」

「社長とはいつから?」
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