マッチングした相手は片想いの社長でした
箸が止まる。

やっぱり、気づいているよね。

この前、春樹さんと会議室から出てきたところも見られている。

「言えないか」

「……一か月くらい前から」

「そっか」

涼太君はそれ以上驚かなかった。

でも次の質問には、さすがに困った。

「じゃあ、もう深い仲?」

私は答えられなくて、小さくコクンと頷いた。

「そうだよな」

「……早いかな」

春樹さんとのことを後悔しているわけじゃない。

むしろ、好きだった人と想いが通じたことが今でも夢みたいだ。

「いや、人それぞれだし」

「うん」

「それに、あの社長だからね」

「どういう意味?」

涼太君は少し考えてから言った。

「欲しいモノは手に入れるタイプ」
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