マッチングした相手は片想いの社長でした
一瞬だけ見えた横顔が、なぜかとても切なそうに見えた。

けれど涼太君はすぐにいつもの顔に戻る。

「先にシャワー浴びろよ」

「うん、ありがとう」

私は浴室へ向かった。

鏡の前で髪をまとめ、シャワーを浴びる。

温かなお湯を浴びながら、今日一日のことを思い返した。

取引先でのプレゼン。

牛タン。

突然止まった新幹線。

そして、涼太君と二人きりのホテル。

なんだか不思議な一日だった。

シャワーを終え、用意されていたバスローブを着る。

「上がったよ」

部屋へ戻ると、涼太君がこちらを見た。

「おお」

涼太君はそのまま固まっている。

そして彼の喉からゴクンという音が聞こえた。

「涼太君?」

「ああ……俺もシャワーを浴びる」
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