マッチングした相手は片想いの社長でした
本当に、それだけ。
「そういえば、新幹線止まって大変でしたね」
近くにいた女性社員が話に入ってくる。
「ええ、まあ……」
私と涼太君は顔を見合わせ、揃って苦笑した。
あの日は本当に大変だった。
だから、これ以上説明するようなことでもない。
そう思っていたのに――。
「黒瀬さん、出張の領収証出してください」
「あ、これです」
涼太君が財布から領収証を取り出す。
それを受け取った女性社員が、ふと動きを止めた。
「あれ?」
その瞬間、なぜか涼太君の顔が固まった。
「何ですか」
「これ……二人で同じ部屋だったんですか?」
――え。一瞬で、周囲の空気が変わった気がした。
「ははは」
涼太君が困ったように笑う。
「そういえば、新幹線止まって大変でしたね」
近くにいた女性社員が話に入ってくる。
「ええ、まあ……」
私と涼太君は顔を見合わせ、揃って苦笑した。
あの日は本当に大変だった。
だから、これ以上説明するようなことでもない。
そう思っていたのに――。
「黒瀬さん、出張の領収証出してください」
「あ、これです」
涼太君が財布から領収証を取り出す。
それを受け取った女性社員が、ふと動きを止めた。
「あれ?」
その瞬間、なぜか涼太君の顔が固まった。
「何ですか」
「これ……二人で同じ部屋だったんですか?」
――え。一瞬で、周囲の空気が変わった気がした。
「ははは」
涼太君が困ったように笑う。