マッチングした相手は片想いの社長でした
一瞬、何を言われたのか理解できなかった。

「社長秘書に?」

「そうだ」

「でも、私……」

「俺の側にずっと置く」

そんな言い方をされると、仕事の話なのか恋人としての話なのか分からなくなる。

思わず頬が熱くなった。

そして、その日のうちに話は動いた。

社長室に呼ばれると、そこには美里さんもいた。

「え? 私が副社長秘書に?」

驚く美里さんに、春樹さんは淡々と告げる。

「副社長を支えてやってくれ」

「では社長秘書は誰がやるのですか?」

春樹さんは迷いもしなかった。

「水野に頼む」

私は美里さんへ頭を下げる。

「よろしくお願いします」

「何ですって……?」

美里さんの目が大きくなる。

そして、私を見る。
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