マッチングした相手は片想いの社長でした
でもすぐに腰へ腕が回り、強く抱きしめられる。

離れたくない。仕事もしたい。

春樹さんの側にもいたい。

欲張りなのかもしれない。

でも、それでいい。

私はどちらも諦めたくない。

唇を離して、すぐ近くにある春樹さんの瞳を見つめる。

「一緒に暮らしたい」

春樹さんが嬉しそうに微笑んだ。

「決まりだな」

「うん」

私はもう一度、春樹さんに抱きついた。

会社では社長と秘書。

そして家に帰れば――恋人同士。

私たちの距離は、これからもっと近くなる。

そう思っただけで、胸がいっぱいになった。
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