マッチングした相手は片想いの社長でした
「よかった」

思わず笑顔になる。

「これから毎日、那奈の料理食べられる」

「毎日は大変かも」

冗談っぽく言うと、春樹さんが笑った。

「じゃあ俺も作る」

「じゃあ、私も頑張って作るよ」

仕事だって続けたい。

秘書としても成長したい。

でも、こうして春樹さんと過ごす時間も大切にしたい。

どちらかを諦めるんじゃなくて、両方大切にできたらいい。

食事を終えて、二人でソファに座った。

テレビをつけても、内容なんてほとんど頭に入ってこない。

隣に春樹さんがいる。

それだけで満たされていた。

「楽しいな、那奈」

「うん」

私も同じだった。

いつの間にか瞼が重くなる。

「もうシャワー浴びたら?」
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