マッチングした相手は片想いの社長でした
「春樹さん」

私は涙を浮かべたまま笑った。

もう、この気持ちを隠す必要なんてない。

「好き」

春樹さんの腕が、優しく私の背中を包んだ。

湯気の向こうには静かな山の夜が広がっている。

来年も。

再来年も。

その先もずっと。

本当にこの人の隣にいられたら――。

私は春樹さんの胸元へ頬を寄せながら、そんな未来を初めて心から信じてみたいと思った。
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