マッチングした相手は片想いの社長でした
でも――。

――新しい出会いかもしれない。

社長を忘れたい。

今日みたいに少し優しくされただけで期待して、苦しくなるのはもう嫌だった。

私は返信する。

【いいですよ。どこ待ち合わせですか?】

しばらくして返事が届いた。

【時計台の下で】

【分かりました】

送信して、私は会社を出た。

夜の街を歩き、指定された時計台へ向かう。

だんだん緊張してきた。

どんな人なんだろう。

怖い人だったら帰ればいい。

少し話して、合わなければそれで終わり。

そう自分に言い聞かせながら歩いた。

やがてライトアップされた時計台が見えてくる。

「ここだよね」

私はスマホを取り出した。

【着きました】

すぐに返信が来た。
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