マッチングした相手は片想いの社長でした
「誓います」

春樹さんは迷わなかった。

「誓います」

私も答えた。

「では、誓いのキスです」

春樹さんの顔が近づいてくる。

目を閉じる。

唇が重なった。

何度もキスしてきたのに、今日のキスは今までとは違った。

恋人としてではなく、これから人生を共にする人とのキス。

唇が離れると、春樹さんが私だけに見えるように微笑んだ。

「指輪の交換です」

春樹さんが私の左手を取る。

指輪がゆっくり薬指にはめられていく。

初めて婚約指輪をもらった日も嬉しかった。

でも今日は、もっと胸がいっぱいだった。

「那奈。一生を君と生きる」

「私も。一生、春樹さんだけ」

とうとう涙がこぼれた。

「幸せにするから」
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