マッチングした相手は片想いの社長でした
パーティーが終わり、ホテルの部屋へ戻った。

「あー、楽しかった」

私はベッドに腰掛けた。

「ずっと笑顔だったもんな」

春樹さんも笑っている。

たくさん笑った。

たくさん祝ってもらった。

そして今日、私はこの人の妻になった。

「春樹さん」

私は姿勢を正した。

「これからよろしく」

頭を下げる。

「何だよ、改まって」

春樹さんが笑う。

私は着替えて、白いスリップ姿になった。

ベッドのそばにいる春樹さんを見つめる。

「私、あなたの妻よ」

「那奈」

口にしたら、急に怖くなった。

幸せすぎるからなのかもしれない。

「心配なの。一生愛されるか」

春樹さんの表情が変わった。

「心配ない」
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