マッチングした相手は片想いの社長でした
強く抱きしめられる。

胸がいっぱいになった。

そして春樹さんの顔が近づいてきた。

唇が重なる。

一度離れて、見つめ合う。

今度は私から唇を重ねた。

ずっと好きだった。

ずっと触れたかった。

叶わないと思っていた恋が、今だけは私の腕の中にある。

「那奈を選んでよかった」

「嬉しいです」

春樹さんの指が、そっと私の頬に触れた。

「那奈。もっと触れてもいい?」

顔が熱くなる。

それでも私は逃げなかった。

だって、私も春樹さんに触れてほしかったから。

「君が欲しいんだ」

その言葉だけで胸が震えた。

「うん」

やがて私はスリップ姿になり、春樹さんの前に立った。

恥ずかしくてまともに顔を見られない。
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