マッチングした相手は片想いの社長でした
「疲れた……」

家に帰ると、靴を脱いでそのままベッドに横になった。

静かな部屋に一人になると、昼間は我慢できていた気持ちが溢れてくる。

「もう忘れなきゃ……」

呟いた途端、涙が出た。

一年間も片想いしていたんだ。

簡単に諦められるわけがない。

でも婚約者がいるなら、これ以上好きでいても苦しくなるだけだ。

私はスマホを手に取った。

「……マッチングアプリ?」

そういえば、以前登録していたんだった。

ずっと放置していたけれど、今なら始めてもいいのかもしれない。

新しい人を好きになれば、社長を忘れられる。

そう思って検索してみる。

「結構いるんだな……ん?」

何人か見ているうちに、あるプロフィールで指が止まった。
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