マッチングした相手は片想いの社長でした
しばらく歩くと、高級そうなブティックが見えてきた。

「ここだ」

春樹さんが迷いなく中へ入る。

「社長、お久しぶりです」

上品な女性オーナーが笑顔で迎えた。

春樹さんは私を見て、それからオーナーに告げる。

「彼女に似合うドレスを」

――彼女。その二文字に胸が跳ねた。

ただ「この女性」という意味なのは分かっている。

それでも嬉しくなってしまう私は、やっぱり重症だ。

「そうね」

オーナーは私をしばらく眺めると、店内のドレスを見て回った。

そして一着を手に取る。

深すぎず明るすぎない、上品なグリーン。

細い肩紐のキャミソールドレスで、光を受けるたびに生地が柔らかく輝く。

「うわあ……綺麗」
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