マッチングした相手は片想いの社長でした
翌日。私は昼間から欠伸が止まらなかった。

「ふぁ……」

眠い。 結局、何度もスマホを確認してしまった。

――返信、来なかったな。

別にいい。知らない人だし。

そう自分に言い聞かせて顔を上げた瞬間、私は固まった。

社長がいる。

――なんで今日はオフィスに?

昨日聞いた婚約者の話が頭をよぎり、反射的に顔を背けた。

今はできれば顔を見たくない。

また好きだと思ってしまうから。

そんな時だった。

「水野」

思いがけず社長に呼ばれてしまった。

「手伝え」

「は、はい」

どうしてこうなるの。

慌てて社長がいる席に走り寄る。

「この資料、今日中に仕上げたい」

「分かりました」

「使う資料はこれと、これと……」
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