マッチングした相手は片想いの社長でした
渡される資料がどんどん増えていく。

「結構ありますね」

思わず言ってしまうと、社長が私を見る。

「君ならできるよ」

心臓がドキッとした。

だから、そういうこと言わないでよ。

「……頑張ります」

忘れようとしているのに。

少し優しくされるだけで嬉しくなってしまう。

仕事を始めると、時間はあっという間に過ぎた。

使う資料には付箋が貼ってあって、社長の几帳面な部分が垣間見る。

窓の外はいつの間にか、真っ暗になっている。

社員たちも帰り、オフィスは静かになっていた。

残っているのは私と社長だけ。

「すまない。残業させて」

「いえ」

そう言うと社長は、私の隣に座った。

「もう少しだな」

「はい」

社長と二人で、隣同士で仕事をする。
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