マッチングした相手は片想いの社長でした
朝。目を開けると、見慣れない天井があった。

一瞬、自分がどこにいるのか分からなかった。

けれど昨夜の記憶が戻ってきた途端、顔が一気に熱くなる。

――春樹さんと、一緒に過ごしたんだ。

シーツを胸元まで引き寄せた、その時だった。

「那奈、朝食だよ」

「え?」

起き上がって振り向くと、白いガウン姿の春樹さんがいた。

ベッドの上に置かれたトレーには、サンドイッチが並んでいる。

「食べよう」

「うん」

二人でベッドの上に座り、サンドイッチを食べる。

昨日までなら想像さえできなかった朝だった。

好きな人が隣にいて、一緒に朝食を食べている。

それだけなのに、どうしてこんなに幸せなんだろう。

白いガウンを着ながら、私は昨夜のことを思い出した。
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