マッチングした相手は片想いの社長でした
「私、昨日の夜……」

「ん?」

春樹さんがこちらを見る。

「あなたの愛を受け取った」

言ってから恥ずかしくなって俯いた。

けれど春樹さんは笑わなかった。

「ああ。君との未来が欲しくて」

「……未来?」

その言葉の意味を考えた途端、また胸が高鳴る。

恥ずかしくて顔を伏せる私を、春樹さんが後ろから抱きしめた。

「後悔させないから」

「うん」

この腕の中にいると、不思議なくらい素直になれる。

すると春樹さんが私の身体を自分の方へ向けた。

さっきまでの甘い表情とは少し違う。

「那奈。結婚のこと、本気で考えて欲しい」

「春樹さん……」

結婚。あまりにも大きな言葉に、すぐには返事ができなかった。

でも、春樹さんの目は真剣だった。
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