マッチングした相手は片想いの社長でした
そして、お母様は何かを決意したように表情を変えた。

「こうなったら他の方法よ」

「私が秘書になるんですね」

「頼んだわよ」

美里さんの唇に、上品な笑みが浮かぶ。

「任せて下さい」

その時の私はまだ知らなかった。

春樹さんと過ごした幸せな朝のすぐ向こうで――。

私たち二人の間に入り込もうとする人が、もう動き始めていたことを。
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