高嶺の花も恋をしたい!
「そ、そうだな! あ、お前……フッ、お前が高嶺さんのところに行きたいんだろう? よし、俺がきっかけを作ってやるよ」
そういえば、この前の飲み会で誤解されたんだったか。いや、誤解ではなかったな。
しかしきっかけと言われても、実際の俺たちはすでに同居中なんだが。
まあ、ここで変に否定するのも後々面倒なので、何も言わず若田についていこう。
……と、そこで聞こえてきたただならぬ話。
プロポーズだとぉ? 一体誰が花緒に? いつだ? 聞いていないんだが? 一体俺がいない間に何があったんだ⁉
「……プロポーズって、どういうことだよ」
あまりに動揺した俺は、唐突に女子たちの会話に突っ込んでしまった。
「へ? あ……太……高野君!」
「おいっ、高野⁉ みんな突然でびっくりするだろう! も、桃子、こっちに邪魔していいか?」
「慎一……いいの? あっち、抜け出してきて」
「いいに決まってるだろう? もう三枝中心に支店の話で盛り上がってるし」
若田が彼女に気を遣いながら、椅子を持ってきて誕生日席に座った。
「おーお疲れ、お疲れ! 高野君も座りなよ」
営業補佐の山口が席を立って、自分の席を俺に勧めてくれる。
この山口はさばさばした性格で、ほかの女子社員に比べて媚びた喋り方をしない。だから仕事でも気兼ねなく喋れる存在だった。
「いや、ここでいいよ」
せっかくの気遣いだったが、俺は山口がいた花緒の向かい側ではなく、花緒の左横の、バッグが置かれている椅子を引いた。
「あ、ど、どうぞ……」
花緒が自分のバッグを取り上げ、おどおどしながら席を空けてくれた。突然俺たちが乱入して、動揺しているようだ。
しかし俺は先ほどの話の方が気になる。早く続きが聞きたい。
「あ――コホン。話の腰を折っちゃったかなー。何の話をしてたの? さっきちょっとプロポーズって聞こえたけど」
ナイス。若田が話を続けてくれた。
そういえば、この前の飲み会で誤解されたんだったか。いや、誤解ではなかったな。
しかしきっかけと言われても、実際の俺たちはすでに同居中なんだが。
まあ、ここで変に否定するのも後々面倒なので、何も言わず若田についていこう。
……と、そこで聞こえてきたただならぬ話。
プロポーズだとぉ? 一体誰が花緒に? いつだ? 聞いていないんだが? 一体俺がいない間に何があったんだ⁉
「……プロポーズって、どういうことだよ」
あまりに動揺した俺は、唐突に女子たちの会話に突っ込んでしまった。
「へ? あ……太……高野君!」
「おいっ、高野⁉ みんな突然でびっくりするだろう! も、桃子、こっちに邪魔していいか?」
「慎一……いいの? あっち、抜け出してきて」
「いいに決まってるだろう? もう三枝中心に支店の話で盛り上がってるし」
若田が彼女に気を遣いながら、椅子を持ってきて誕生日席に座った。
「おーお疲れ、お疲れ! 高野君も座りなよ」
営業補佐の山口が席を立って、自分の席を俺に勧めてくれる。
この山口はさばさばした性格で、ほかの女子社員に比べて媚びた喋り方をしない。だから仕事でも気兼ねなく喋れる存在だった。
「いや、ここでいいよ」
せっかくの気遣いだったが、俺は山口がいた花緒の向かい側ではなく、花緒の左横の、バッグが置かれている椅子を引いた。
「あ、ど、どうぞ……」
花緒が自分のバッグを取り上げ、おどおどしながら席を空けてくれた。突然俺たちが乱入して、動揺しているようだ。
しかし俺は先ほどの話の方が気になる。早く続きが聞きたい。
「あ――コホン。話の腰を折っちゃったかなー。何の話をしてたの? さっきちょっとプロポーズって聞こえたけど」
ナイス。若田が話を続けてくれた。