高嶺の花も恋をしたい!
「……かもな」

 高野が私を見ながらこの上なく優しく微笑んだ。

 その途端、私の心拍数が跳ね上がる。

 一体どうしたのだろう。今日の高野はなんだか甘くて困る。

「ぷッ……クククッ……花緒、顔が忙しいぞ」
「な……も、もうっ! だって」
「なになに、花緒もまんざらなさそうね」
「ふむ。じゃあ付き合ってしまえ。高嶺さんが彼女なら、高野の告られ回数も三桁に届かずストップすることだろう。それに相性も良さそうだし?」
「それは……花緒次第かな」
「うっ……」

 え? なにこれ。本当に告白しているの?

 背中に冷や汗が伝う。

 いや、ひょっとしたら高野に寄ってくる女の子に対する牽制なのかもしれない。

 付き合っている相手がいると言ったら、面倒なことにならなかったのに、と前に言ってるのを聞いたことがあるから。
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