高嶺の花も恋をしたい!
 たしかに。一緒に住んでやることやってるのに、仕事中まで会いたいと思ってくれていたってことよね? そう思うと……。

「プッ」
「あ、笑ったな?」
「だって、太一くんみたいな大人の男の人が、しかも超がつくエリートなのに、小学生みたいなことをしていたなんて……フフッ」

 私は込み上げる笑いを抑えることができなかった。

「笑いたきゃ笑えばいい。俺はそんなガキみたいな男だ。でもそれも花緒に対してだけだ。こんな気持ち、マジで初めてなんだ」
「太一くん……」
「今思えば、合宿の時にはもう花緒に落ちてたんだと思う。遠回りして、悪かった」
「……ううん、嬉しい。太一くんの気持ちが知れて、すっごく嬉しいよ」

 こんな素敵な人が、はたから見れば子供っぽいような行動をしていたなんて聞くと、キュンとしてしまう。
 モヤモヤしていた気持ちなんて一気に吹き飛んでしまった。


 それから再びベッドに戻ると、高野は夜が明けるまで私を抱いた。
 私も今までの思いがあふれ出して、ずっと高野を求め続けた。
< 146 / 237 >

この作品をシェア

pagetop