高嶺の花も恋をしたい!
異動願い
 11月になり、私は二次試験を受けた。

 高野が休日も指導してくれ、かなりのスピードアップが図れるようになったと思う。

 でも、持てる力を出し切って頑張ったけれど、やっぱりそんなに簡単なものではなかった。圧倒的な経験不足、問題はそこだ。

 結果は年明けだけど、今回はダメだろう。現実はそう甘くない。

 そういうわけで、私は異動願いをどうしようかと悩んでいた。

 一次は通過したものの、胸を張って「合格予定なので、設計部に異動させてください!」とは言えそうにないからだ。

「いや、結果は関係ないだろう。そもそも花緒が設計希望だということは、人事部もわかっていることだ。異動願いを出すのは自由じゃないか? 意思表示はするべきだ」
「でも、今回の二次試験は無理だよ……」
「だとしても、異動願いは出せ。4月になれば受付にも新入社員が入るんだ。そうすれば花緒が解放される可能性はあるんだから」

 こうして高野に背中を押され、私は異動願いを出す決心をした。 

 年が明けた1月、二次試験の結果が出た。やはり不合格だった。

 予想していたとはいえショックは大きく、私は激しく落ち込んだ。
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