高嶺の花も恋をしたい!
40代後半と見受けられる人事課長を相手に、なるべく感情を抑えて伝えるつもりだったが、話をしている間に気持ちが昂ってきた。
「高嶺さんね。ええ、確かにそうなんだけど……」
言いにくそうに口ごもりながら、チラチラと人事部の奥の方を見ている。
いったいそちらに何があるのだろうと思っていると、奥から先程人事発表をしていた人事部長が出てきた。
「人事部長の和田です」
「……新入社員の高嶺です」
「話は聞こえたよ。申し訳ないが、一度決まった人事は変更できないんだ」
「ですが、ここまで希望と異なるのは……!」
「それでも、これが会社の決定なんだ。今年の受付には君が選ばれた」
選ばれた? 選んでほしくなど全くないのに!
「新入社員の人事は、人事部長の私だけでなく、取締役会の意向も反映している。一度決まったことを私一人の権限で覆すことはできない。それに、一般的には本社受付は会社の顔だ。今まで選ばれて断る人なんていなかったんだよ。君と同じように希望の部署とは違ってもね。皆喜んで受け入れていたよ」
「私は……困ります」
「ハァ……」
困ったなぁ……と人事部長はため息をつくが、私も納得できないので引き下がることはできない。
「高嶺さんね。ええ、確かにそうなんだけど……」
言いにくそうに口ごもりながら、チラチラと人事部の奥の方を見ている。
いったいそちらに何があるのだろうと思っていると、奥から先程人事発表をしていた人事部長が出てきた。
「人事部長の和田です」
「……新入社員の高嶺です」
「話は聞こえたよ。申し訳ないが、一度決まった人事は変更できないんだ」
「ですが、ここまで希望と異なるのは……!」
「それでも、これが会社の決定なんだ。今年の受付には君が選ばれた」
選ばれた? 選んでほしくなど全くないのに!
「新入社員の人事は、人事部長の私だけでなく、取締役会の意向も反映している。一度決まったことを私一人の権限で覆すことはできない。それに、一般的には本社受付は会社の顔だ。今まで選ばれて断る人なんていなかったんだよ。君と同じように希望の部署とは違ってもね。皆喜んで受け入れていたよ」
「私は……困ります」
「ハァ……」
困ったなぁ……と人事部長はため息をつくが、私も納得できないので引き下がることはできない。