高嶺の花も恋をしたい!
「高野です」
「え?」

 高野さんということは彼のご家族? でもたしか妹が一人って言っていたはず。姉がいるとは聞いていない。

 私が戸惑っていると……。

「あら、うちの息子と付き合っているのはあなたよね? 違ったのかしら」
「えぇっ⁉ お、お母様ですか⁉ あまりにお若いので……」
「まあ、嬉しいことを言ってくれるのね」

 美魔女とは、まさにこの人のことを指す言葉だと思う。どう見ても姉にしか見えない。

 でもそっくりなのだ。意志の強そうなキリッとした目がよく似ている。親子というよりは姉弟のようだけれど。

 それよりも、どうしてここに高野のお母様が?

 私が付き合っている相手だと知っていた……ということは、高野は私のことを家族に話していたの?

 どうしよう……何も聞いてない。

 もうすでにカギを取り出して、オートロックを開けようとしてしまったけど、同居していることはご存知なのかしら。このままマンションに入っていいのだろうか。
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