高嶺の花も恋をしたい!
 スマホを見ると、桃子から私を心配するメッセージと、高野からの不在着信が入っていた。

 しまった、消音にしたままだった。

 桃子への返信は後回しにして今は高野だ!

 私は大急ぎで高野へメッセージを送った。

『お母様が来られています!』の後に、HELPのスタンプを。

 これだけでは何も伝わらないかもしれないけど、送らないよりはマシだろう。

 そうして、私はお母様にお茶を淹れ、リビングまで持って行った。



「ごめんなさいね。突然訪れたのにお茶まで出していただいて」
「い、いえ、どうぞゆっくりされてください」
「花緒さんはお仕事帰りよね? 太一はどうしているのかしら」
「今は和歌山にできるニュータウンの担当になって、行ったきりになっています。あちらでウィークリーマンションを借りているそうです」
「そう……忙しいのね。メッセージを送ってもスタンプしか返ってこないから、逃げているのだとばかり思っていたわ」

 スタンプしか返ってこない?

 じゃあ、私のことは高野から聞いたわけではないの?
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