高嶺の花も恋をしたい!
前にも従兄と飲みに行くと言っていたくらいだから、きっと仲が良いのだろう。
でも、じゃあ今回のこの人事は偶然のことなの?
……いや、そんなはずはない。
これはきっと――
「一つ、謝らないといけないことがある」
「……それって人事のこと?」
「ああ、勝手なことをした。翔多と飲みに行ったとき、花緒が理不尽にも受付に配属になった話をしてしまったんだ」
やっぱりそうか。ずっと謎に思っていた大抜擢のからくりがようやく解けた。
最初は、私が副社長にとって初めてのお客さんの娘で、小さい時から知っているから選んだのだと思っていた。副社長は否定していたけれど。
でもちゃんと他に理由があったんだ。
「まさか翔多が花緒を自分の秘書にするとは思ってもみなかったんだ。結果的に俺が花緒の人事に口出ししたのは間違いない。勝手なことして悪かった」
そう言って、高野が頭を下げた。
「ちょっとやめて、感謝こそすれ、余計なことしたなんて思ってないから。太一くんが副社長に話していてくれなかったら、私は今でも受付に立っていたかもしれない。偶然とはいえ、私が設計士を志すきっかけになった憧れの設計士さんのもとで、秘書として勉強させてもらえるなんて奇跡だよ。それに柏原邸のお手伝いをさせてもらって、今すごく充実しているの。私は書類申請をしているだけなんだけどね」
「歴史的建築物の書類申請も実務の大事な経験の一つだ。おそらく今やっていることは、田村部長と副社長が実務経験の一部として認定してくれるだろう」
「え⁉」
それは嬉しい。有難すぎる!
でも、じゃあ今回のこの人事は偶然のことなの?
……いや、そんなはずはない。
これはきっと――
「一つ、謝らないといけないことがある」
「……それって人事のこと?」
「ああ、勝手なことをした。翔多と飲みに行ったとき、花緒が理不尽にも受付に配属になった話をしてしまったんだ」
やっぱりそうか。ずっと謎に思っていた大抜擢のからくりがようやく解けた。
最初は、私が副社長にとって初めてのお客さんの娘で、小さい時から知っているから選んだのだと思っていた。副社長は否定していたけれど。
でもちゃんと他に理由があったんだ。
「まさか翔多が花緒を自分の秘書にするとは思ってもみなかったんだ。結果的に俺が花緒の人事に口出ししたのは間違いない。勝手なことして悪かった」
そう言って、高野が頭を下げた。
「ちょっとやめて、感謝こそすれ、余計なことしたなんて思ってないから。太一くんが副社長に話していてくれなかったら、私は今でも受付に立っていたかもしれない。偶然とはいえ、私が設計士を志すきっかけになった憧れの設計士さんのもとで、秘書として勉強させてもらえるなんて奇跡だよ。それに柏原邸のお手伝いをさせてもらって、今すごく充実しているの。私は書類申請をしているだけなんだけどね」
「歴史的建築物の書類申請も実務の大事な経験の一つだ。おそらく今やっていることは、田村部長と副社長が実務経験の一部として認定してくれるだろう」
「え⁉」
それは嬉しい。有難すぎる!