高嶺の花も恋をしたい!
そんな中、帰ってきてくれたというのに、私ったら追い出すようなことをしてしまった……。
罪悪感がこみ上げてくる。
「今日、代休じゃなかったの?」
「夏成は代休だ。だから丸高のアドバイザーとして来ている」
「ああ、なるほど……」
「……花緒、これが終わったら話がある」
「うん……私も」
お互い、このままじゃいけないのはわかっている。まさか二人で仕事をすることになるとは思ってもみなかったけれど、喋るきっかけになって良かったのかもしれない。
それから私たちは、お互いの思いを胸に秘めながら高速道路を走り、仕事を済ませるべく、昨日も行った役所へ入っていった。
教育委員会文化財課の窓口には、昨日と同じ三十代半ばの眼鏡をかけた男性が座っていた。
今私が手に持っているのは、昨日と全く同じ書類だ。ひょっとしたら「ふざけるな!」と怒られるかもしれない。
私はびくびくしながら窓口に立った。
「すみません、中谷課長はいらっしゃいますか?」
高野が眼鏡の男性に話しかけた。
「はぁ……どちら様で?」
「丸高組の高野と申します」
「少々お待ちください」
そのやり取りが聞こえていたのか、文化財課の奥から頭をぴかぴか光らせた男性が、出てくるのが見えた。
罪悪感がこみ上げてくる。
「今日、代休じゃなかったの?」
「夏成は代休だ。だから丸高のアドバイザーとして来ている」
「ああ、なるほど……」
「……花緒、これが終わったら話がある」
「うん……私も」
お互い、このままじゃいけないのはわかっている。まさか二人で仕事をすることになるとは思ってもみなかったけれど、喋るきっかけになって良かったのかもしれない。
それから私たちは、お互いの思いを胸に秘めながら高速道路を走り、仕事を済ませるべく、昨日も行った役所へ入っていった。
教育委員会文化財課の窓口には、昨日と同じ三十代半ばの眼鏡をかけた男性が座っていた。
今私が手に持っているのは、昨日と全く同じ書類だ。ひょっとしたら「ふざけるな!」と怒られるかもしれない。
私はびくびくしながら窓口に立った。
「すみません、中谷課長はいらっしゃいますか?」
高野が眼鏡の男性に話しかけた。
「はぁ……どちら様で?」
「丸高組の高野と申します」
「少々お待ちください」
そのやり取りが聞こえていたのか、文化財課の奥から頭をぴかぴか光らせた男性が、出てくるのが見えた。