高嶺の花も恋をしたい!
「中谷課長、ご無沙汰してます」
「おー、丸高の若じゃないですか! お久しぶりですね。今日はどうされたんです?」
「柏原邸の離れの修繕工事の件で」
「あぁ、あれ結局丸高さんになったんですか。昨日は夏成ハウスさんが来て――」
とそこで、私が後ろにいることに気が付いたようで、中谷課長は口をつぐんだ。
「工事は夏成ハウスが行うことになっています。オーナー様のご意向で、今回は夏成にとお望みなんです。実は私、現在母の実家の夏成ハウスで修行中でして……」
高野は名刺入れから、二枚の名刺を差し出した。
一枚は【夏成ハウスコーポレーション、第一設計部 一級建築士 高野太一】の名刺。
そしてもう一枚は【丸高組 理事 宮大工 一級建築士 高野太一】の名刺。
「今回は丸高組からアドバイザーとして、柏原邸離れのプロジェクトに参加させてもらうことになりました」
「なんだそうだったんですか! そりゃ安心だ。そうか……夏成ハウスは久子さんのご実家でしたか」
「高嶺、書類をお渡しして?」
「は、はい!」
受け取った眼鏡の男性が中谷課長に手渡すが、中谷課長は中身を確認もせず、許可証にハンコを押してくれた。
「おー、丸高の若じゃないですか! お久しぶりですね。今日はどうされたんです?」
「柏原邸の離れの修繕工事の件で」
「あぁ、あれ結局丸高さんになったんですか。昨日は夏成ハウスさんが来て――」
とそこで、私が後ろにいることに気が付いたようで、中谷課長は口をつぐんだ。
「工事は夏成ハウスが行うことになっています。オーナー様のご意向で、今回は夏成にとお望みなんです。実は私、現在母の実家の夏成ハウスで修行中でして……」
高野は名刺入れから、二枚の名刺を差し出した。
一枚は【夏成ハウスコーポレーション、第一設計部 一級建築士 高野太一】の名刺。
そしてもう一枚は【丸高組 理事 宮大工 一級建築士 高野太一】の名刺。
「今回は丸高組からアドバイザーとして、柏原邸離れのプロジェクトに参加させてもらうことになりました」
「なんだそうだったんですか! そりゃ安心だ。そうか……夏成ハウスは久子さんのご実家でしたか」
「高嶺、書類をお渡しして?」
「は、はい!」
受け取った眼鏡の男性が中谷課長に手渡すが、中谷課長は中身を確認もせず、許可証にハンコを押してくれた。