高嶺の花も恋をしたい!
「俺の仕事はこれで終わりだ。あとは夏成で田村部長が取り仕切ってくれるだろう。ぶっちゃけ一番の難関がさっきのアレだったんだ」
「そっか……代休だったのに申し訳なかったね。あ、じゃあ私は最寄り駅で降ろしてくれたらいいから」
「いや、花緒も今日はこれで終わりだ」
「え?」
「副社長が直帰していいって」
「いや、まだお昼にもなってないのに」
「罪滅ぼしだな。昨日の拡散された写真。あれ、副社長の元秘書の仕業だったんだ」
「ええっ?」

 高野から聞かされた話に、驚くとともにゾッとした。
 まさか副社長が、元秘書にストーカーされていたとは思いもしなかった。

 それはとんだとばっちりだわ。

「拡散されてしまったものは消せないが、写真自体は大して気にするようなものではない。問題は書き込みの方だな。だがそっちも、翔多とちゃんと考えてるから」

 とばっちりで悪意を向けられたのはショックだけど、ここはもう任せるしかない。

「……うん、わかった」
「というわけで、今日は書類を提出したらゆっくりして来いって。せっかく上司がそう言ってるんだ、久しぶりにゆっくりドライブして、美味しいものでも食べに行こう」

 そう言って高野が連れて行ってくれたのは、りんくうの海に面した海鮮バーベキュー場だった。
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