高嶺の花も恋をしたい!
 真っ白なアメリカンスタイルのバーベキューハウスから、キラキラ光るビーチが見えている。

 ここはカントリーハウスのような造りで、すべてのブースにマリンブルーの大きなソファーが設置されていた。とても明るくて気持ちがよく、きっと写真映えも最高だろう。

 食材はその場で選べて、すべてが揃っているので、ふらっと立ち寄った私たちのような客でも、手軽にバーベキューを楽しむことができる。
 
「素敵……こんなところがあったなんて知らなかった」
「若田に教えてもらったんだ。帰ったら花緒を連れて行こうと思ってた」
「……ありがとう」

 せっかくこんな素敵なところに連れてきてもらったのだから、今は込み入った話は避けよう。

 お互い暗黙の了解を得て、私たちは海鮮バーベキューを楽しむことにした。

「あっ、パカッてなった!」
「よし、そこに醤油を少し垂らして……完成だ」
「きゃー! 焼き蛤美味しそう!」
「そっと置くから皿をこっちへ……」
 
 高野がトングでそっと蛤を置いてくれる。

 ここでもやっぱり高野は世話焼きで、鍋奉行ならぬバーベキュー奉行のよう。

 私は高野が焼いてくれた海鮮バーベキューを思いっきり堪能した。
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